8月31日金曜日
yamamooo技術顧問に迎えに来て頂く。
本来ならば私がスターデストロイヤーで
技術顧問のご自宅に向かうのが筋ではあるが
諸事情があり、迎えに来て頂いた。
感謝である。
荷物を積み込み出発。
道中これから向かう桃源郷について教えて頂く。
毎度の事ではあるが、当日まで僕は何処に行くのか知らされていない。
いや語弊が有る。
知らされていない訳ではなくて、
聞いてもよくわからないしわかろうとしていないと言った方が正解だ。
毎週車に乗ったらその時期に釣れる場所に連れていってくれる。
僕はそこで竿を振るだけだ。
なんと有難い話であろうか。
しかも今回の桃源郷はそこに辿り着く迄に恐ろしい時間と労力がかかっている。
誰もが憧れる桃源郷。
そんな場所になんの努力もしていない初心者の僕が連れて行ってもらえるのだ。
あらためて仲間に感謝する。
ありがとう。
桃源郷手前の道の駅でタンタカ特別顧問とa-bar巨匠と待ち合わせ。
遊び道具満載のハイエース2台が揃う。
皆いいおっさんではあるが、常に全力だ。
皆仕事が終わってから、クタクタな体引きずって此処迄爆走してくる。
一人はわざわざ飛行機に乗ってやって来た。
世間一般から観れば馬鹿なのだろう。
でも僕達は真剣な馬鹿だ。
今この時を精一杯生きようと真剣なのだ。
不景気だ。状況が悪い。そのうちね。
言い訳は誰でも出来る。
来年自分が生きている保証はどこにもないのに。
でも全力で遊ぶ仲間はここに4人いる。
4人もいれば奇跡に近い。
そんな幸運を噛み締めながら僕達は桃源郷に向かう。
桃源郷に到着したのは日付がまわった26時くらいであろうか。
そこから僕達の基地を設営し、呑み始める。
これから起こるであろう素晴らしい出来事をつまみにして。
9月1日
朝、僕達は出発する。
桃源郷に向けて。
移動手段はチャリンコだ。
僕達4人は今回の為に電チャリを用意した。
今回の為に1台10万円もする電チャリを用意したのだ。
この時点で僕達の事を富豪だからとかいう人がいるかもしれない。
でも僕達は富豪ではない。
ただのサラリーマンだ。
日本の所得分布からすれば9割に入る方だ。
でも僕達はなけなしの金を払う。
今、僕達が生きるためだ。
精一杯生きる為に対価を払うのだ。
ただ息を吸って生きながらえている死人にならない為に。
人間という動物を知らない魚達はやはり素晴らしかった。
川上から流れてくるフライに何の疑問も抱かない。
素直にぱっくり喰い付いてくれる。
ポイント、ポイント毎に釣り上げて行く。
僕以外は。
自然というものは凄いものだ。
ある時間からぱったりと釣れなくなった。
捕食の時間が終わったのだろう。
人間の様に際限なく貪欲に求めたりしない。
居留守を決め込む渓に別れを告げ
僕達は帰って麦酒を呑む事にした。
撤収。
しかし撤収ポイントは切り立った崖。
こんな所登れるのかと不安に思ったが、
此処にもヤマモー技術顧問達の在る仕掛けが用意されており
難なく登る事が出来た。
この仕掛けを用意にするにも時間と労力が往ったであろう。
頭が下がるばかりである。
この後帰路に色々とお世話になった出来事があったのだが
ここでは伏せる。
ありがとうございました。
基地に戻った僕達はさっそく乾杯。
この日は9月だというのに30度を超える猛暑日。
北の大地では異常な気温だ。
メタボリックな腹がまだかまだかと麦酒を求める。
別の場所で渓に入っていたkoiboku巨匠をお迎えし呑み耽る。
飯はもちろん焼き肉だ。
羆の巣で焼き肉なんぞ自殺行為だと人は言うのだろうが
僕達の笑い声は羆を寄せ付けないくらいでかい。
この晩
ヤマモー技術顧問の師匠であるkoiboku巨匠の話は特に楽しかった。
また非常に勉強になった。
いろんな渓の状況、またその渓の時期、タイミング、時間帯
koiboku巨匠が何年も掛かって自分の足で集めた情報を
なんの惜しげも無く僕達に教えてくれる。
こんな情報Googleで検索したって何処にも出てこない。
経験する事でしか知り得ないとてもとても貴重な情報だ。
また素晴らしい人と出会ってしまった。
この北の大地に来て、僕は素晴らしい出会いを重ねている。
出会いが出会いを呼び、どんどん輪が広がる。
そうしてもっともっと北の大地が好きになり、
もっともっとhappyになっている。
自画自賛ではあるが僕は幸せ者だ。
ありがとう。
日付が変わる頃、シェラフに転がり込む。
のび太を凌ぐ勢いで眠りに付く。
明日のでか虹を夢に観ながら。
9月2日
別の渓に入るkoiboku巨匠とお別れし、僕達もチャリンコで出発する。
昨日とは違う渓に入るが、状況は昨日と同じだ。
どのポイントでも素直に虹鱒子さんが出迎えてくれる。
どの鱒子さんもしょじょなのであろう。
鰭に傷の無い無垢の鱒子が釣れる。
正に此処は桃源郷である。
しかし問題がひとつ。
僕は釣れてない。
いくつか鱒子の写真があるが僕が釣った鱒子ではない。
掛からないわけではない。
ことごとく釣り上げられなかった。
ほぼ全てバラした。
中には僕が今年の目標にしている50オーバーも何人かいらっしゃった。
でもお前はまだ早いと言わんばかりに僕に背を向けて去って行った。
うはー
たまんねえ
焦らされれば焦らされるほど思いは募る。
仲間にボロクソ言われながら渓を後にする訳だが問題ない。
僕の毛針を一旦は喰っている。
僕に気があるのは解った。
後はタイミングだ。
僕は鱒子をこの腕に抱く事を夢見て今日も眠る。
週末が待ち遠しい。
僕は幸せだ。
ゲヒゲヒゲヒゲヒ
Team Brad Pitt
Special thanks ・・・
Mr.Yamamooo
Mr.Tantaka
Mr.A-bar
Mr.koiboku
(Random order)
Photograph by Mr.A-bar & Mr.Yamamooo
2012.08.31-09.02 beider
追記
どうやら僕のBlog熱というものも冷めたようだ。
2008年9月から続いたこのBlogももう4年目だ。
恐ろしい飽き症の僕が良く続いたものだと自分でも感心する。
だが最近はあまり書く気が起こらない。
いや違うなぁ。
僕が経験した楽しい出来事を正しく文章に出来ない事がもどかしいのだ。
僕の管理画面には書きかけの記事が沢山溜まっている。
どれも書こうと思って書き始めるが途中で挫折した記事ばかりだ。
本当はもっとこの北の大地の素晴らしさを皆様にお伝えしたいという気持ちは強い。
内地から来た僕しかわからない素晴らしさがこの北の大地にはあると思うからだ。
でも面倒くさい(笑)
この狭間で毎日悶々としている(爆)
しばらくBlogから離れてみようと思う。
気が向いたら記事を上げるかもしれないが
気が向かなければ上げない。
まぁ今迄通り適当ということではあるが。
一応報告しておく。
では
2012.9.11
ベイダー卿