今回測量部の新人さんもいらしとりました。
毛玉さん。
なんもこん時期に登らんでもよかとにねー。
でもそういえばわしも去年この時期に初めて登ったんじゃったねー。
懐かしいっちゃぁ。
ゼロキュウニーニー
直登開始
空で鳶がくぅるり飛んでおったけぇ
天気が崩れるて思うたんじゃぁ。
そこでわしは早う登ってくだーさいとお願いしたんじゃぁ。
新人の毛玉さんも懸命に登っとる。
でもお山は怖い所じゃぁ。
わしゃぁそれ教える為にわざと滑落してみせんたんじゃあ。
みんな
「長次郎さ〜〜〜ん!!」
と必死に叫んどる。
わしゃ
おもしろうておもしろうて
「長次郎リターンズ!!」
そういうてお山の怖さ教えたんじゃぁ。
まあ案内人のサービスいうやつですけぇ。
思うた通り山頂手前で天気が崩れてきたちゃぁ。
えらい吹雪で1尺先も見えんようなってしまいました。
しょうがないんで平らな所探してそこで天気の回復を待つ事にしたっちゃぁ。
未だ山頂には着いとらんけど毛玉さんの初登頂を祝って乾杯したんじゃぁ。
わしゃぁ案内人じゃけえ
ええですから呑んでくだぁさい。
言うたんじゃっけどお祝いだからどうしても言うんで
毛玉さんが担ぎ上げた最新鋭恵比寿麦酒ぶんどって乾杯したんじゃあ。
いやぁさすが都会からきた測量部の方です。
お山の上に牛を持って来とりました。
わしゃぁ滅多に牛なんて喰えるもんじゃないけえ
興奮してバクバク喰うてしもうたぁ
案内人失格じゃぁ。
でもこんなわしの事を案内人として認めてくれる測量部の方達を死なす訳にはいかんちゃあ。
天気が回復した隙をみて行者様の小屋に案内したんじゃぁ。
山頂に行くには遠回りじゃけど仕方なかったい。
(新人毛玉さんにいかにこのカップがお山で必要かを語るの図)
さすがこの立山を縦横無尽に走り回る行者様の小屋じゃぁ。
徳の高い方ばかりでこの長次郎でも恐れ入った次第でございますじゃあ。
行者様の小屋で一晩寝かせて頂き翌朝のことじゃあ。
新人の毛玉さんが大事な測量道具を昨日の場所に忘れたぁとのこと。
それがないと仕事にならんと取りに戻りましたぁ。
まあ無事に見つかったんじゃけんども
昨日にはなかった雪の断層が見つかったちゃぁ。
測量部の方々は皆UMAだ〜〜
と大騒ぎしとりましたが
わしには解る。
雪崩るよこれは!!と無理矢理お山から下ろしたとです。
今回三角点を作る事は出来んかったけれども
皆無事で下山できたんで良かったんじゃないかと思うとります。
また春んなってぇ温かくなったら登ればええちゃぁ。
お山は逃げんでのぉ〜
下山する途中も毛玉さんにはお山のテクニックゥつうのをお教え致しました。
(直滑降スタイル・・・お山から降りる最速スタイル)
Special thanks ・・・
" Mr.kazuto & Miss.Miyuki & Mr.Kedama"
Photograph by Mr.Kazuto & Mr.Kedama
2012.04.07-08 beider
長次郎ってなに??って方は
此方
正確な記録は
此方