お山及び野営時における最適な食器の組み合わせ考
つまり食器考である。
写真に写る食器達は私が保有する食器の一部だ。
この中から最適な組み合わせを検証する。
前提条件
ガスバーナーの使用を前提条件とする。
液燃系のバーナーは重量の面で担ぐ気がしない。
アルコールは軽くて良いが、テント内で火事を起こすからお前は使うなと
在るどたばたな方からキツい禁止令が出た。
依って瓦斯である。
まづは
SP450マグ+T's Stove蓋+SPマイクロマックスチタン
私の組み合わせでは多分最軽量だろう。
合計で180gしかない。
しかし面白みに欠ける。
お湯を沸かすだけに特化したシステムだ。
しかもお湯を沸かすだけならばもっと軽いチタンカップが
世の中には存在する。
私も保有しているはずだが見つからない。
どこかに紛れ込んでいるらしい。
面白くない。
却下。
やはり拉麺くらい作れた方が良いよねと
次の組み合わせ
SP600マグ+T's Stove蓋+SPマイクロマックスチタン
重さは19g増えて199gだ。
拉麺が作れてこの軽さ魅力だ。
しかしここでもまた問題が生じる。
風だ。
外での調理の場合、無風であることなどまづ無い。
このシステムの場合風防を別に持たねばなるまい。
しかし私は皆が使用している立てるタイプの風防が嫌だ。
ガチャンと倒して鍋もろとも台無しにする可能性がある。
いやむしろ絶対やる自信がある。
依って考えた。
PRIMUS EtaExpress
しかし438gもある。
もちろんこのまま使うつもりは毛頭ない。
お一人様な私にはこのようなでかい鍋は必要ない。
依ってこの風防だけが欲しい。
その為だけに購入した。
そこでこの組み合わせ
SP450マグ+T's Stove蓋+SPマイクロマックスチタン+Eta風防
重さも247gと許容範囲内である。
しかしここで問題が・・・
ならば600マグではどれくらいかと計ろうかと思った矢先
重大な欠陥に気が付いた。
EtaExpressに付属のバーナーは垂直に火が上がる。
SPマイクロマックスチタンは放射状に火が上がる。
この形状の違いだ。
SPマイクロマックスチタンでは風防に火が当たりすぎる。
風防が加熱されチンチンになりすぎるのだ。
風防は瓦斯缶に直結している。
このままでは瓦斯缶が爆発するかもしれない。
そこで思い出した。
ああ
説明書にも書いてあるね。
駄目じゃん。
チエッ
仕様がない。
EtaExpressに付属のバーナー使おうかなぁと思っていた矢先
救世主が現れた。
コイツである。
SOTO SOD-300 + 純正風防である。
実はこの組み合わせ実践済みである。
かの長次郎野営での暴風雪の中、この組み合わせは機能した。
意外にも風に耐える。
そこで量ってみた。
SOTO SOD-300 + 純正風防+SP450マグ
えっ?SPマイクロマックスチタンより軽い?
量ってみると
SPマイクロマックスチタン
95g
SOTO SOD-300 + 純正風防
92g
おおっ風防付きで3gも軽い!!
採用!!
バーナーはコイツで決定。
早速SP600マグ+T's Stove蓋で量ってみた。
196g
なんと200g切るではないか。
拉麺が作れて風防付きでこの軽さ。
これで決定かと思った矢先、私は思い至った。
私がお山及び野営に行くのは何の為か。
美しい景色が観たい為?
否。観たいは観たいがそれだけではない。
お山の頂上に立ちたいからか?
否。ピークに全く興味はない。
そうだ。最高の景色の中、酒が呑みたいだけだ。
あくまでも酒を呑む事が前提なのだ。
だから私は酒が呑めない日帰り登山なるものは全く興味はない。
そうだ。そもそもこんな軽量化を始めたのも
少しでも多くの酒を担いで行く為ではないか。
私は全く方向性を間違えていた。
旨い酒を呑む為にはツマミが必要だ。
ちょっとした鍋なんかも作れるものに変更だ。
そこで選んだのがこれだ。
MSR チタンケトル
コイツとの組み合わせ重量は
215g
正直重い。
でも私の趣向の為には致し方ない。
そしてテン場ではウインナー焼いたり、ナゲット温めたりしたいよね。
そこでやはりフライパンが欲しいなぁということでコイツ。
Belmont チタンフライパン320・Fコート
フッ素コーティングがされており、
チタンの弱点をカバーしている優れ物。
なんとコイツ、チタンケトルにシンデレラフィット!!
気のなる重量は
278g
重い。重いけど許そう。
快適なお酒ライフの為だ。
ちなみに軽いと言われているジェットボイルチタンはこの重量。
瓦斯缶抜きで実測この重量。
まあ許せる範囲ではないだろうか。
しかしここでも問題がひとつ。
あまりにもシンデレラフィット過ぎて
フライパンが填める毎に傷つくのだ。
フッ素コーティングが禿げるので
定期的な買い替えが必要な可能性あり。
また瓦斯の消費量の問題あり。
先日の2泊3日の野営では下記の瓦斯缶を使用した。
新品の瓦斯缶がなんと1泊で空になった。
プロパンMIXなのでこの暖かい季節では圧が高過ぎて
無駄に瓦斯を消費したのか。
それとも常に全開バリバリな私が悪いのか。
その辺は謎ではあるが、検証の余地は残されている。
やはり模索する道はまだまだ続く。