Niseko 敗走

ベイダー卿

2012年02月27日 16:21





私は敗走した。

先週末、私はニセコの山にこてんぱんにされ敗北したのだ。

私なりに最近バックカントリー風な事をいくつか経験しており、
世界のニセコとはいえ、大丈夫だろうと高を括っていたところもあった。

むしろリフトを使える点ではこれまでよりラクなんじゃねてなカンジに思っていたところもある。

しかしニセコの山は大きく偉大であった。


あらかじめ断っておく。
今回写真は一枚も無い。
そんなものを撮っている余裕も無ければ、
カメラを持つような体力さえ残っていなかった。


今回ガイドを務めて頂いたのは
ニセコの山は俺に聞け的なニセコマスター「とむさん」である。
しかも大きなトレーラーを引っ張って来て頂き、温々な寝床までご提供頂いた。
感謝。

金曜夜仕事が終わってからニセコに向け出発した。
到着が0時を廻っていたにも関わらず、温かくトレーラーにご招待頂いた。
そこで明日滑るコースの説明、特徴、また注意点など詳しく説明頂く。
なーんて事は無く、終始物欲談義をしていた。
さすが一流のダークサイドの住人である。
私のような者など簡単に洗脳されてしまった。
あっ、とむさーん!!もうすぐ届きますー!!ゲヒゲヒ!!!
ふと気が付くと午前3時。
やばいやばいと慌てて就寝。

翌朝8時過ぎkedama氏到着。
いよいよニセコのお山に向かう。
ヒラフゴンドラからスインギングモンキーに乗り継ぎ
まずは体慣らし。
とむさん親子に先導されながら滑る。
この時はまだ快調に滑っていたように思う。
大分慣れてきたところでいよいよコース外に入る。
残念ながら数日雪が降っていない事もありそこにパウダーはなかった。
でも木の間をすり抜けながら走るツリーランの魅力は充分味わえた。
パウダーがないのならしょうがない。
コース外ではなく普通にゲレンデを滑る事にした。
しかしニセコマスターとむさん一家は早い。
風のようだ。
着いて行くのに脚を使いすぎてしまったらしい。
昼前には脚に力が入らない。
踏ん張りが効かず、普通の斜面でも頭から滑り堕ちるような次第だ。
ゲレンデに倒れていると後ろからすぅ―っとkedama氏がやって来て
大丈夫ですかと声を掛けてくれる。
kedama氏は今回スキーを履いている。
くっそう。スノーボード履いてもらえばよかったと後悔した。
なんとか息も絶え絶えに昼飯を喰いに望羊荘に辿り着いた。
酒でも呑めば回復するかと期待したが
私の鋼鉄の脚は故障したままだ。
午後に数本滑ってその日は終わりにした。

温泉に入り疲れを癒した後
皆でニセコについて熱く語り合った。
そして明日こそはパウダーを滑るのだと熱く語りあったのだ。
たぶん一番熱く語ったのは私だと思う。

翌朝日曜日

体が痛い。
脚だけではなく、腕まで痛い。

「俺痛いから帰る。」

そう言い残して敗走した。
へたれ野郎ー。
遠くからそう聞こえた様な気がしたが無視して帰って来た。
だって本当に痛いんだもん。


あれから二日経ったがまだ体は故障したままだ。
しかし今は体よりも心が痛い。
チャレンジせず逃げ出した自分が許せない。

とりあえず練習だ。
エッジではなく、面で滑るやり方を覚えなくては。
今週末「帝国の逆襲」が開催される予定だ。




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