クリパー 第1章 到着

ベイダー卿

2009年12月14日 15:47


やはりニセコへの道のりは長い



道路は除雪されているがあたり一面真っ白だ。
普通の人はこんな環境で今晩テントで寝ることを想像するとかなりヒクのだろうが、僕は生まれて初の雪中キャンプということで心は躍っていた。

「雪よ降れ」

心の中で叫べば叫ぶほど雪ではなく雨が強くなっていった。
まだまだ暗黒のフォースが足りないようだ。







結局目的地ニセコサヒナに到着したのはPM1:03だった。
目標時間より大分遅れての到着だ。

中に入るとみんなすでに夜の準備で忙しそうだった。


僕は料理ができないのでひとりあっちこっち邪魔してまわった。
一通り邪魔し終えたあと、今晩の宿泊先のテントの設営に入った。
今回のテントはこの日のために用意したBlackDiamondのHilightだ。
いまだに日本語名はブラックダイヤモンドかブラックダイアモンドかわからない。
でも僕はBDのテントが大好きだ。
なぜならガンダムのモビルスーツ「百式」に似ているからだ。
クアトロ大佐の乗る百式はゼータガンダムで大活躍した。
このHilightも百式のように大活躍してほしい。
そう思いこのテントに「百チキ」と名づけることにした。
これが百チキだ。





凸凹した凍った雪の上に設営しているため、しわが寄っているのはご考慮願いたい。
この百チキはvestibuleという前室を追加しているのだか、設営にえらい苦労した。
説明書を読めばすぐにわかるのだが、英文アレルギーのある僕は説明書を読まずに悪戦苦闘してやっと設営したのだった。

設営も済ましグッタリしているとそこへ双子のような美人姉妹が現れた。
寒い冬なのにSummerやSpringを思い出すような姉妹だ。
英文アレルギーのくせに英単語を使っているのは僕がルー大柴に似ているからではない。
誤解のないように訂正しておく。
でもとにかく双子のように似ているのだ。
この写真を見てほしい。




間違い探しのようだがさっそく帝国軍にスカウトしておいた。
ゆくゆくはライトセイバーの修行もさせてみたいと思っている。
それぐらい光る才能の塊を見つけてしまった。
この日の晩は僕の曲ベイダーのテーマをなんども笛で演奏してくれた。
素晴らしき姉妹である。
このことをヨーダが知ったらさぞかし悔しがることであろう。
とはいっても現在痴呆が進み山形の老人ホームにいるらしいが。

そんなこんなでみんながいるセンターハウスに戻ってみたが皆さんまだ忙しそうだ。


また一通り邪魔した後再び外へ



雪だるま作ってみた。
30半ばで作る雪だるまは大変だ。
僕の腰がピキピキいっている。
この大きさが限界だ。
多分来年はもっと小さな雪だるましか作れなくなるのだろう。
人生で一番大きな雪だるまを作れるのは多分20代前半だろう。
ぜひその年代の方には悔いの無い雪だるまを作って欲しいものだ。
年をとると借金の雪だるましか大きく出来ないのだから・・・。

またまたセンターハウスに戻るとようやく用意が完成したようだ。

30何年間生きてきて多分今年のクリスマスは初めてひとりで過ごすことになりそうな僕だ。
当然胸は高鳴った。

メリー

続く










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