浮島第二章 酒宴 ホーボーtoratakeda

ベイダー卿

2009年01月31日 19:56















ようやく自分のテントと宴会場を作り上げるともうあたりは薄暗くなっていた。
雪は止み、まるで神様が飲んで騒いでもいいよと言っているかのようだ。
外で写真を撮ったり、騒いでいたシス卿達も
1人、また1人と手に思い思いの酒をもって宴会場に現れた。
やばい。
今日はまだ1度もコーホー言ってない。
これではベイダー卿じゃないとシス卿達に責められてしまう。
僕の焦りとは裏腹にシス卿達はコーホー言うタイミングを僕にはくれない。
まるで土砂降りの雨のようにしゃべり続けている。
しかも内容はとてもここでは言えない内容ばかりだ。
森の奥深くに陣取った理由も理解できた。
ヒワイだ。
でもおかしい。
そんな話が心地よく心に染み入ってくる。
なぜだ。
この暗黒のフォースの謎を解こうと必死に探ってみると
なんとバンカー卿の下から祭囃子の音楽が!!
キャンプに祭囃子。
まるでてんぷらに梅干のような組み合わせが僕の判断を狂わせる。
恐るべし暗黒のフォースそしてバンカー卿。
これでは完全に暗黒に飲み込まれてしまうと僕は前もって用意した世界最速の熱燗製造機とふぐひれをもって反撃に出た。










だがここで驚愕となる。
熱燗にふぐひれを入れただけではひれ酒にならない。
生臭い。
ユキヲ卿とひれを温めたり、ひれ酒はライターで火をつけるつけないでもめたりといろいろ試すが生臭い。
そこへnao卿が持参した生牡蠣が供給される。








写真 naga卿
うまい。
うますぎる。
祭囃子と生牡蠣。
結婚してもいいくらいだ。
しばしいい気持ちになっているとride卿とcamo卿が今晩の食事をもって現れた。
豚しゃぶとれんこんご飯だ。









写真 ユキヲ卿                                       写真 camo卿
そういえばさきほどride卿が米がないーどこいったーと大騒ぎしていたなと思い出した。
米をさがしているときのride卿の目は赤く光り、まさにダースモールのようでした。










恐るべし炊き師ride卿。
晩御飯を食べながらまったりしていると、今度は新手の暗黒のフォースが。
camo卿が持ってきたipodから80年代の歌謡曲が流れている。
豚を貪り食っていたシス卿達の手が止まる。
懐かしい。
シス卿達の中で最後の番人と言われているnaga卿までが小踊りしている。
バンカー卿とユキヲ卿にいたっては熱唱している。
さわ卿にいたっては仏像になっている。








写真 naga卿
次々と流れる懐かしい歌謡曲に心が奪われる。
あみんにいたっては全員で大合唱。
わたしまつわ〜
まつわ〜と熱唱していると
shumipapa卿が今からいらっしゃるというではないか。
恐るべし連携プレイTBCOM。
shumipapa卿がわかりやすいように外で火を付けることになる。
焚き火台はcamo卿が現在は廃盤だという大きな焚き火台を出してくれた。








写真 naga卿
やはり火を見ると心が躍る。
しかも今夜は80年代の歌謡曲とのコラボだ。
心が躍らないはずはない。
暗黒のシス卿達も同じようだ。
そこでバンカー卿がまた暗黒のフォースを皆にかけまくる。
「この眼鏡で火を見るといろんなキャラクターが見えますよ。」
新手のグッズだ。
不思議だが確かにこの眼鏡をつけるとピカチュウやドラえもんが火の中に見える。
さらに不思議なのがこのグッズをシス卿達が取り合ってる姿だ。








写真 camo卿
「俺にピカチュウ貸して〜」
「俺にドラえもん〜」
「プリキュアは〜」
アラフォーのオヤジ達が夜中に火を囲んでアニメキャラを取り合っている。
特にさわ卿はいたくお気に入りの様子。
たぶんジェダイ王子と買いにいくんだろうなと思っていると
shumipapa卿がスーツ姿で登場。
やはりshumipapa卿も眼鏡に嵌まる。








写真 naga卿
スーツ姿で眼鏡見ながらキャッキャッ言っている姿は確かに異様だ。
アニメキャラじゃなく違うものが見えているんじゃないだろうかと羨ましくなる。
この辺から僕の記憶は途切れることになる。
しっかりラーメンを食べていたらしいが記憶に無い。
特に暴れるでもなく普通に寝たらしい。
昼間雪が降った割には暖かく朝までぐっすり眠ってしまうのでした。

つづく





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