ポロトに到着したのは正午過ぎだった。
ちょうど管理棟でyamamoooさんが受付していた。
どうもですー。
あれっ、早いじゃないっすか。
ええ。全てぶん投げて来ました。
フフ。ベイダーさんらしい。
yamamoooさんにお会いするのは3回目だが
とてもそんな気はしない。
最近、毎日連絡を取り合っているからだろうか。
もう既に何年来の友人のようだ。
僕達は冬の気配が漂うポロトの広場にテントを張った。
あとは大道具担当のnishiさんが来るのを待つのみだ。
残り少なくなった富良野ビンテージをぷしゅっと開けて乾杯。
青空の元、たわい無い話をしながらのんびり過ごす。
勿論yamamooo先生のflyfishing講座を受講しながら。
man‐to‐manで教えて頂き、northanglers に載る準備は出来た様に思う。
声が掛かればの話ではあるが。
夕方、日が暮れた頃,nishiさんが到着した。
挨拶もそこそこにtentipiを設営頂き、夜の部がスタートした。
秋の夜は長い。
僕は二日酔い明けだし、nishiさんは仕事を終わらせてからの参戦だというのに元気だ。
呑む。喰う。笑う。
感情の全てを吐き出して語らい合う。
本当に夜が長いのか疑問を抱くくらいあっという間に時間が過ぎて行く。
夜中ぷーさんがお土産持って来てくれた。
夜勤の仕事で疲れているのにありがたい。
鰊ごちそうさまでした。
日曜日
やはり二日酔い。
でも今日の二日酔いは悪くない。
昨晩が楽しかった証拠だ。
帰るのが名残惜しくて少し散策した。
水が澄んだ綺麗な小川が流れていた。
ポロトは以前にも来た事がある。
だがこんな小川が流れている事を知らなかった。
染み染みと思う。
ちょっと足を延ばすと新しい発見が必ずあるものだ。
北海道に転勤で来た時、ちょっと足を延ばして素晴らしい出会いがあった。
その延長線が現在だ。
あの時、足を延ばさなかったらと思うとすら恐ろしい。
現在もちょっと足を延ばし続けている。
おかげ様で新しい出会いもあった。経験も増えた。
楽しさは倍数で増えて行く。
でも僕もそろそろ次のステージに行く時が来たようだ。
晩秋の北海道で僕は思う。
また一歩踏み出すのだ。