廃人キャンプ
人は快楽を求める
なにもしなくていい。
そんな最高の快楽を味わってきた。
こんなカンジ
金曜の夜中
僕達は朱鞠内湖に到着した。
1年振りに伊藤さんに会うためだ。
伊藤さんはとても早起きだ。
そんな伊藤さんに会うために僕達は徹夜した。
思えばこれが間違いだった。
廃人キャンプの幕開けである。
いつもの待ち合わせ場所に伊藤さんは来なかった。
伊藤さんは気まぐれだ。
僕達が諦めようとすると不意に腕の中に飛び込んできたりする。
僕達を惑わして楽しんでいるようだ。
この日の僕達は余りにも興奮し過ぎていた。
こんな時伊藤さんは現れない。
過去の経験でなんとなく分かるようになってきた。
こんな時は寝るに限る。
僕達は寝た。
呑んだ。
食べた。
寝た。
食べた。
寝た。
食べた。
寝るのに飽きたら焚き火した。
夜は更けていく。
寝た。
なにもしない。
眼前には桜
音楽は鼾。
しかも一流の鼾奏者が同伴している。
雅だ。
そしてやはり伊藤さんは現れなかった。
彼女に会えることを夢見て僕達はまた眠るのだ。
最後に業務連絡
今年はマシンさん立ち入り禁止らしいですよ。
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